小説家・作曲家・音楽研究家として戦前を生きた男
学生時代は学生オーケストラを指揮
クラウス・プリングスハイムのもとへオケ仲間と通う
小宮豊隆の助手時代には古代演劇の研究として神楽の採譜を行っていた。
また、伝えきくところによると、校歌などの作曲も手掛けていたと言われている。
その活動は多岐にわたり、全容はまだ明らかになっていない。
昭和15年(1940年)10月10日、小山書店より出版された「藤村詩作曲集」楽譜。
平成6年(1994年)、千秋没後50周年を記念して製作したCDのタイトルである。
本音は音楽で生きたい。
雑誌の編集者として食を禄を食んでいた千秋が、
真に恋慕ったのは音楽の神であったようだ。
藤村の言霊を借りて、無調的に展開し、
日本音階による表現も試みたものであろう。